BERTA ~Grappa Seminar~
イタリア・ピエモンテ州のグラッパ生産者『ベルタ社』より、
オーナーの“エンリコ・ベルタ”氏を迎えてのテイスティングセミナーへ行ってきました。
場所は“Daiwa Roynet Hotels”2F“The Kitchen Salvatore Cuomo GINZA”です。
熟成グラッパといえば『ベルタ』と言うくらい、熟成庫にはこだわりがあります。
一回目は72~82%の加水をせず“Cuore”を3000~10000ℓを最低12ヶ月、最大18ヶ月熟成。
二回目の熟成は、45%までアルコール度数を下げ、小樽(225ℓ→4800樽・500ℓ→1800樽)で、
最低8年から最大30年熟成させます。
こちらは、シャルドネのグラッパ。
マールとの大きな違いは、ヴィナッチャ(搾りカス)を、
蒸留時に液体で蒸留するか固形のまま蒸留するかです。
グラッパは、後者の固形蒸留になります。
ベルタ社のヴィナッチャは、果皮と種を冷却し種子からでたオイルを除去するため、良質なグラッパを生産。
BETTA/GIULIA GRAPPA DI CHARDONNAY
シャルドネのヴィナッチャを蒸留、10~12ヶ月熟成。
BELTA/ERISI
バルベーラ・ダスティを7年間(50%)、バローロ用ネッピオーロを5年間(25%)、
カベルネ・ソヴィニョンを3年間(25%)の熟成ブレンド。
BERTA/TRE SOLI TRE 2008
ネッピオーロ100%で7年3ヶ月熟成。
BERTA/SOLOPERGIAN 2006
1200ℓの大樽で8年間、100ℓの木樽でで2年間の計10年間熟成。
BERTA/PAOLO BERTA 1996
20年熟成のパオロは、5年に一度の計3回新樽に移し変えて熟成。
グラッパの正しい飲み方を、オーナーの“エンリコ・ベルタ”氏からレクチャーしてもらいました。
大ぶりのワイングラスに注ぎ、スワリングはせず(アルコールが高いお酒はしない)
コニャック同様、暖めて香りをたたせるといいらしいです。
最近は、シェリーも同様、専用のグラスは使わないのが主流です。
時代とともにグラスの用途も変わってきています。
ワイングラスでのサーブは、香りの変化も楽しめますので、
今後は、グラッパグラスやシェリーグラスでサーブするものとしないものとの見極めも必要になってきますね。
ベルタ社で生産しているアマレッティです。
しっとりした生地で風味も良く、長熟グラッパには合いますね。
MAGIA(=魔法)という名のグラッパは、バルベラダスティ・ブラケット・マルヴァジア
シルクのような舌触りの、ブリック・デル・ガイアンは、モスカートダスティ100%
ロゾーリオはバラの花びらリキュールで、バラの花びらの他、ナチュラルアロマで色素や香りを抽出。
高級な長熟グラッパをこんなにも試飲することができて大変勉強になりました。
近日中に、数本入荷予定です。