ALEXANDRO SHERRY~Seminar~
AECOVI社のALEXANDRO シェリーセミナーです。
今回はモスカテル以外のラインナップです。
① サンルーカル ディ パラメダのマンサニージャ
パロミノ種の一番搾り。
レブヒートは、本来、このマンサニージャを炭酸水「ガセオサ/Gaseosa」で割った飲み物で、
正統派は「カセラ/Casera」という昔からのメーカーの、無色透明の甘いガセオサを使用します。
酸膜性酵母(フロール)由来の風味を崩さないように、
アイレン・ブランカ種使用(ラ・マンチャで蒸留)のグレープスピリッツを50%未満まで下げて強化ワインにします。
② フィノ
ヘレス産は海沿いのサンタ・マリア産に比べ香りも穏やかです。
③ アモンティリャード
パロミノ種。ナッティな風味は、トマト料理に合うと言われています。
④ オロロソ
マッカランの樽でお馴染みのオロロソ。
イギリスに出荷するシェリーは甘口のクリームが多く、
それと比較する言葉としてオロロソにドライと付けただけで、本来、オロロソにはドライもスイートもありません。
また、カレーのスパイスに使われるフェヌグリークの成分“ソトロン”を含むため、
スパイス料理に合うと言われています。
⑤ パロ・コルタード
偶然できる万物のため全体の生産量の0.1%未満とも言われ、希少なシェリーです。
アモンティリャードとオロロソの中間的な味わいです。
⑥ ペドロヒメネス
全体の9割を占めるパロミノ種に比べ約8%の品種ペドロヒメネス。
干し葡萄を飲んでいるかのような極甘系シェリー。
貴腐ワインがリッターあたり120~180gの糖分を含んでいるのに対し、PXは、300~500g含まれています。
食後にまったりと飲みたいですね。
ボデガ責任者のクリスティーナさん、講師の中瀬さん、大変勉強になりました。ありがとうございます。
アレクサンドロのフィノとオロロソは後日入荷予定です。
会場は、心地よいシェリー香に包まれ、まるでボデガの貯蔵庫にいるかのような香りが漂っていました。