HENDRICK’S GIN ~分解テイスティングセミナー
HENDRICK’S GIN の分解テイスティングセミナーへ行ってきました。
二つの蒸留器で製造しブレンドしたジンをでそれぞれ「分解」し、
キューカンバーとバラのエキス分もすべてブレンド前の蒸留酒として、テイスティング。
ジンの主原料である「ジュニパーベリー」は、
松の木の一種で、実が生成するには約2年もの月日がかかります。
この「ジュニパーベリー」は、その昔は傷口に塗ったりして薬用としても使われていました。
ジンのタイプを大まかに分けると、
ドライでシャープな「ロンドンドライ・ジン 」と、
クラフトジンのようなフローラル系などのボタニカルを使用し蒸留する「ディスティルド ・ジン」
に分類されます。
どちらのタイプも砂糖、水、アルコールの添加は許されています。
「Lesley Gracie」さんは、ヘンドリックスのレシピを考案した女性のマスターディスティラー。
元サイエンティストで、苦い薬などをマスキングするプロです。
11種類のボタニカル⁺
ジュニパーベリー
コリアンダーシード(シトラス感)
アンゼリカルート
オレンジピール(苦味のあるもの使用)
レモンピール
キュベブベリー(黒胡椒に似たスパイス)
キャラウェイシード(クミンシードに似たスパイス)
オリスルート(アヤメ科の植物)
カモミール
エルダーフラワー
ヤロウ(フラワ系)
BENNETT STILL
一晩漬け込んでから蒸留。
オイリーでジュニパー感が強めでスッキリ。
CARTER-HEAD STILL
上の部分のバスケットの中を蒸気のみが触れる。
フラワー感が如実に表れ柔らかく甘みがある。
THE DISTILLATES COMBINED
ブレンドしたもので、香り、味とも輪郭ができてきている。
HENDRICK’S GIN UNCUT
キューカンバーとローズをブレンド
CUCUMBER ESSENCE
ベルギーのキューカンバーは皮の部分を使用
爽やかでメロンのようなフルーティーさ。
アルコールに長時間漬け込み、低温で蒸留。
ROSE PETAL ESSENCE
ブルガリアのローズを使用。
こちらも、低温で蒸留。
蒸留は、ヘッドの10リットルは捨て、テイルカットは再利用とスコッチの製法と似ています。
蒸留所は、スコットランド西のガーヴィンという小さな村でわずか4人で操業。
ボトルのデザインは、ヴィクトリア時代の毒入り瓶からインスパイア。
ヘンドリックス・ジンのネーミングは、
ウィリアムグラントの孫娘さんが名付け親で、バラの庭師、ヘンドリックさんから由来。
今年もたくさんのジンが世に出回りました。
まだまだ、ジンブームが続きそうです。
店の一棚もまもなくジンで埋まりそうな勢いです!