酒蔵見学
ウイスキー、ラム、シェリー、カヴァ、ビール、ワインの蒸留・醸造所は、
見学したことがありましたが、意外となかったのが日本酒の醸造所です。
せっかく酒処秋田に来たので、清酒「高清水」醸造元さんを見学させていただきました。
8割はこちらの蔵で製造され、残りの2割は御所野蔵で造られます。
こちらは一般では入ることができない原料処理室です。
1日7トンの米(秋田産99%と残りの1%は兵庫県の山田錦)を使用。
酵母室です。
酵母が発酵しているので香りがしますが、ウイスキーのもろみ発酵ほど「むわっ」とはきませんでした。
これが3日目です。
8日目にもなるとこんな感じです。
こちらは生酛(きもと)と山廃(やまはい)の仕込みで酵母の種類が違い、工程も倍の一ヶ月かかるみたいです。
朝食に納豆を食べてこないでくださいと言われるくらい酵母によって酒質が変わってくるといわれます。
同じ醸造酒のビールも同様、酵母は企業秘密なくらい徹底管理しているみたいです。
3日目と12日目の米汁を飲ませていただきました。香りはヨーグルトみたいで、味は乳酸が強めでした。
昔は人が発酵温度の管理をしていましたが、現在では冷却装置で温度管理がされています。
先程の酵母質で全体の8%を造り、乳酸を添加し2週間で11%のもろみが生成されます。
もろみをかき混ぜる酒造道具で櫂棒(かいぼう)といい、混ぜるのを手伝わせてもらえました。
約7000キロのもろみを、4日で3回に分けて(三段仕込)仕込みます。
この中は二酸化炭素が充満していて落下しないようになっています。
三段仕込後のもろみも試飲させていただきました。
こちらは酒粕です。
できたての原酒をいただきました。まだ熟成前なので“かど”がありますがフレッシュで力強い感じです。
こちらのタンクで半年熟成させます。一つのタンクで一升瓶12000本分の日本酒ができます。
見学の最後は、お待ちかねの試飲です。
純米大吟醸に初しぼり
デザート純吟と梅酒です。
このデザート純吟は、ホワイトポートやモスカテルほど甘くはなく、すっきり系の酸の上品な甘さですね。
当店では日本酒の取り扱いはありませんが、ジャンルは違えど、やはり生命の水を感じますね。
大変勉強になりました。