WBC世界バンタム級タイトルマッチ
山中慎介vsアンセルモ・モレノのWBC世界バンタム級タイトルマッチを観戦してきました。
ボクシングは10代後半位から20代前半位まで好きで良く観ていました。
夏の午後、何気なく観ていた、レパード玉熊戦。
当時としては、27歳という年齢はボクサーとしては老齢と言われていました。
後半の10ラウンドにレフリーストップによる“TKO”で世界奪取!
その試合をきっかけに、日本人の世界タイトルマッチはテレビの前で釘付けになって観ていました。
“SPANKY K”こと鬼塚勝也VSタノムサク・シスボーベー戦などは、実際に観に行きもしました。
入場曲は今聴いてもカッコいいですね♪
当時、平成三羽ガラスと言われた、鬼塚勝也、辰吉丈一郎、ピューマ渡久地
後に二人は世界チャンピオンになり、その頃から日本人の世界チャンプが続々と生まれました。
90年代前半の黄金期を向かえ、井岡、大橋、薬師寺、ユーリ、平仲など、
同時期に何人もの世界チャンピオンが君臨していました。
が、川島在位中は、ことごとく日本人の世界挑戦は失敗に終わり、ボクシングの人気も低迷してしまいました。
最近では、テレビでもゴールデンタイムには放送しなくなりました。
その後、“JBC”が加入団体を2つ増やし、今では、日本人の世界チャンピオンが沢山存在します。
中でも、今回の試合はバンタム級の頂上決戦とも言われ、
最強のチャレンジャー、元WBAバンタム級(スーパー)チャンピオンから見事をベルトを防衛しました。
同じ階級でも、団体がいくつもあると強弱が様々で、その階級での一番を目指す選手が最強と言われます。
結果的に減量がキツくなり階級を変えるのは仕方がないと思いますが。
返上して階級を変えたり、強い相手からの挑戦を避け続け暫定のまま8回も防衛したりする話もあります。
何個もベルトを取りにいくのもいいですが、
やはり男なら挑戦を拒まず、一つのベルトを守り続ける姿勢が好きです。
話がそれてしまいましたが、今回の山中チャンプ、
8ラウンド時点の採点で近差で負けていました。
9ラウンド、相手のパンチが入り、一瞬ひやりとするシーンがありました。
10ラウンド、神の左がモレノの顔面を捕らえ、相手の片膝が一瞬ガクンと落ちた時にチャンスを向かえました。
幾度となくクリンチで逃げる挑戦者“モレノ”
百戦錬磨の元スーパーチャンピオンですから、この辺りの戦い方も上手いですね。
11・12ラウンドはチャンピオンがどう相手を仕留めるか、ほぼ一方的に試合を展開していました。
結果は2-1の判定勝ち。
8ラウンドまでの採点結果後、9ラウンドで相手のいいパンチをもらってしまった後、
10ラウンドの開始ゴングが鳴った時、山中チャンプの目がキリっとしたのがわかりました。
人は追い込まれた時、逃げたり、守りに入ったりといった状況に陥りがちですが、
そこで攻め続ける体制こそ、その後に繋がるということを感じさせられる瞬間でした。
自身も店を始めて、8年目辺りで守りに入った時期があります。
売り上げが落ち込んだ時期でもありました。
攻め続ける(常にアンテナを張り続ける)ことが最大の防御(継続)であることが身にしみてわかりました。
久しぶりに勇気と感動を与えてもらい、その後飲んだビールの味は格別でした。
10回目の防衛戦はアメリカ・ラスベガスにてビッグマッチが行われる予定です。
もはや、記録よりも記憶に残る世界チャンピオンとして君臨し続けることは間違いないでしょう!