電気分解
Posted On 2011年5月16日
By 店長
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重曹とアルミホイルを用意する
たっぷりの熱湯を沸かし、適当な大きさにちぎったアルミホイルを投入
そこに銀器を沈め、ぐらぐら沸かしたまま、そこに重曹をスプーンで入れる
みるみる泡だって、じゅわーっと凄い音と温泉みたいな硫黄の匂いがする
が、銀器の黒ずみはあっという間にアルミホイルへと移ってぴかぴかに
この方法でかなり美しさが蘇えるが、さらに専用の磨き布で磨けば完璧
硫化銀に電子がぶつかることで銀に結びついた硫黄が取れる
Ag2S + 2e- → 2Ag + S2-
重曹は炭酸水素ナトリウム NaHCO3
重曹は電解質なので水に溶けたときに電荷を帯びた状態になる
その電荷を帯びた状態のところにイオン化傾向の高いAlがあると
起電力の違いが大きいAgとAlは電池のような状態になる
起電力の違いが大きいと移動しようとするので、電子がAlからAg2Sへ移動
結果Ag2Sは上の反応を起こして電子を受け取ってSを手放し、Agへ戻る
硫化銀Ag2Sの黒ずみの原因である硫黄Sが取れ、もとのピカピカの銀Agへ戻る
発生するプクプクは硫化水素H2S。温泉地の硫黄臭~いといわれるニオイの素である