冷静と情熱のあいだ
毎年この日が来ると想い出す
4月29日、“Notch”の誕生日だ
しかし、今年は特別な年である
なぜかというと、Notchが“30歳”になる年だからだ
数年前に約束した「30になった年に会おう」と、
“Notch”は憶えているだろうか…
特にこの日を待ちわびていたわけではなかったが、
ただ、なんとなく、毎年この日が来ると想い出してしまう
「元気にしているのだろうか」「背筋が曲がっていないだろうか」
と、余計なことを心配してしてしまう
あれは「冷静と情熱のあいだ」という小説の中にでてくる10年前の他愛もない約束、
“あおいの30歳の誕生日にフィレンツェのドゥオモのクーポラで待ち合わせる”
というものだった。
Notchはもう忘れてしまっているに違いない。しかし、あれは真実だったということを証明するために…
何も期待はしていないが、ただ、これだけははっきりと憶えている
“30歳になる年の8月のとある日に、銀座B5番出口で待ち合わせる”
多分、何もないと思いながらも、行ってしまうのだろうか…
当時の自分と順正を重ね合わせながら…
la Diva オリジナル「順正」
グラスの底に沈む赤いマラスキーノチェリーは、順正の心のなかにいつまでも燃えつづけるあおいへの想い。かるくステアすると、深い青色が 何年も経てあおいに会った時の順正の心のように 明るい青色に変わっていきます。
la Diva オリジナル「あおい」
黄金に輝くプロセッコ、紅色に沈むカシスとアマレット。二層になったこのカクテルは ゆれるあおいの心。透明でさわやかな かつてのふたり。そして いつまでも甘く深い、これからの百年…